<レーシックガイド>レーシック治療の実績数は要チェックブログ:17-10-07
俺の父親は膵臓ガンになってしまった。
もって半年とのこと…
「なんじゃそりゃ…」
はじめて聞いたとき、俺は全然実感がなかった。
俺は、父親が風邪をひいた姿すら一度も見たことがなく、
「身体が丈夫なだけが自慢だ」
と父親自身も常々言っていた。
そんな父親がガンだなんて…
俺はお母さんが嫌いだけど、父親は大好きだ。
俺が高校を卒業して
芸大の写真学科に行きたいって言ったときも、
お母さんはつぶしがきかないと言って反対していたけど、
父親はやりたいことをやるべきだ!と賛成してくれた。
俺にとって、父親は良き理解者だったのだ。
一日一日と、
日ごとにやつれていく父親を見て、
「もう助かる見込みはないんだな」と悟ったとき、
俺は父親が楽しそうなところを撮影することに決めた。
バイト先のギャラリーが
14日間個展をさせてくれると言ってくれた。
俺は、大好きな父親の写真集をつくろうと決めた。
死んでゆく人の最期を写真に撮るなんて不謹慎だ!
…という人もいるかもしれない。
でも父親は「面白そうだな」と言ってくれた。
病室で呼吸器をつけられた父親を撮影した。
父親が営んでいたうどん屋の常連客が次々と病室に訪れて、
あまり多くを話すことはできないけれど、
やさしい表情で迎える父親を写真に撮った。
父親が亡くなって、俺は父親の写真展を開いた。
ギャラリーに訪れた父親の常連客や弟子たちは涙を流し、
写真集をめくりながら、父親との思い出を語ってくれた。
写真は俺と父親との共同作品になったと思う。
お母さんとの関係も少しずつよくなってきている。
俺は父親の娘に生まれて、
本当に良かったと思う。
■川元誠一
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